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北韓、新型ICBM試験発射と報道 正恩氏、米との対決姿勢鮮明に

ニュース2022-03-25
北韓、新型ICBM試験発射と報道 正恩氏、米との対決姿勢鮮明に

北韓のメディアは、新型のICBM=大陸間弾道ミサイル「火星17」を、24日、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が現地で視察するなか、発射したと報じました。 
朝鮮中央通信などが25日に報じたところによりますと、金委員長は23日に「火星17」の試験発射を命じる命令書を出し、そこには「祖国と人民のために勇敢に打て」と書かれていたということです。
北韓メディアがICBMの発射を伝えるのは、2017年11月の「火星15」の発射以来、およそ4年4か月ぶりです。
北韓メディアの報道によりますと、今回の「火星17」の飛行時間は67分半、飛行距離は1090キロ、最高高度は6248.5キロで、韓国軍合同参謀本部が24日に発表した内容とほぼ一致しています。
韓国軍合同参謀本部は、飛行距離を短くするため、ミサイルは通常よりも高い角度で打ち上げる「ロフテッド軌道」で発射され、飛行距離はおよそ1080キロ、最高高度はおよそ6200キロで1時間10分以上飛行したと発表しています。
金委員長は、発射実験が行われた平壌(ピョンヤン)の順安(スナン)飛行場を訪れ、発射の全過程を見守り、発射後、「新型大陸間弾道ミサイルの開発成功はわれわれの自立的国防工業の威力を誇示した」としたうえで「アメリカ帝国主義との長期的対決に徹底して準備していく」と述べたということです。
一方、韓国軍合同参謀本部は、北韓のICBM発射に対応し、24日午後4時25分から韓半島の東海岸で複数のミサイル発射を行い、北韓のミサイル発射に対してはいつでも発射地点と主要施設を精密打撃できる能力と態勢が整っていることを確認しました。
また、元仁哲(ウォン・インチョル)合同参謀本部議長は、アメリカのポール・ラカメラ連合司令官とテレビ会議で状況を共有し、韓米連合防衛態勢を強固にすることを確認しました。
国際社会の度重なる警告にもかかわらず、北韓がICBMを発射し、国際社会に約束したICBM発射の凍結を自ら破棄したことで、韓半島を含む北東アジアで一気に緊張が高まっています。

[Photo : YONHAP News]

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