米国 北韓制裁強化の決議案草案を安保理に配布

アメリカは、北韓による弾道ミサイルの発射を禁止している国連決議について、対象範囲を巡航ミサイルにまで広げることなどを盛り込んだ新たな北韓制裁決議案の草案を国連安全保障理事国15か国に配布したことがわかりました。
ロイター通信が現地時間の13日、報じたところによりますと、アメリカは、弾道ミサイル発射禁止措置の範囲を巡航ミサイルや「核兵器を運搬できるそのほかの運搬システム」にまで広げることや、北韓向けの石油輸出を半分に減らすこと、ハッカー集団の資産凍結などを盛り込んだ制裁決議案の草案を国連安全保障理事国15か国に配布したということです。
この草案には、たばこの輸出禁止も盛り込まれていて、ロイター通信は、北韓の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長がチェーンスモーカーとして知られていることが背景にあると説明しています。
決議案の採択には賛成9票と、アメリカ、イギリス、フランスなど常任理事国5か国が拒否権を行使しないことが条件となりますが、中国とロシアが北韓への制裁強化に反対する方針を示しているため、採決の行方は不透明です。
[Photo : YONHAP News]