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北韓、軍事パレードの映像公開 金正恩氏「核武力を一層強化」

ニュース2022-04-27
北韓、軍事パレードの映像公開 金正恩氏「核武力を一層強化」

北韓メディアが軍事パレードの映像を公開し、新型のICBM=大陸間弾道ミサイルなど、核を搭載できる兵器が登場しました。
朝鮮中央テレビは26日夜の放送で、朝鮮人民革命軍の創立90年に合わせて25日に行われた軍事パレードの映像を公開しました。
航空機の夜間飛行に続き、新型とみられるSLBM=潜水艦発射弾道ミサイルや、ICBM=大陸間弾道ミサイル「火星17」など、核弾頭を搭載し、アメリカとその同盟国を射程に収める最新兵器が誇示されました。
このうちSLBMは、去年1月の軍事パレードで公開されたものより弾頭部が長く、全長も1メートルほど長くなっていて、射程を伸ばした新型の可能性があり、北韓が東部・新浦(シンポ)の造船所で進めている3000トン級潜水艦に搭載するためのものとの見方があります。
北韓が3月に発射実験に成功したと主張する、ICBM「火星17」も登場しました。
北韓は先月、「火星17」の発射実験に成功したとする映像を公開しましたが、映像には大幅な編集が加えられており、韓米の当局は、実際には旧世代のミサイルが使用されたとの見解を示していました。
北韓メディアは軍事パレードで公開されたICBMについて、「3月24日に発射されたICBM」と紹介し、韓米の見解を否定するとともに、アメリカ本土全域を打撃できるICBMが健在であることをアピールしました。
軍事パレードでICBMが登場したのは、2020年10月の朝鮮労働党創建75年記念軍事パレード以来、1年半ぶりです。
このほか、去年10月に試験発射に成功した小型のSLBMや極超音速ミサイル「火星8」も登場しました。
元帥服と呼ばれる白い軍服姿で出席した金委員長は、演説で「われわれが保有する核武力をできるかぎり速く、さらに強化させる」と述べ、今後も核・ミサイル開発を進める考えを示しました。
韓国軍の関係者は、「北韓は核を搭載できる兵器を総動員し、金委員長の発言がただの脅しではないことを警告している」としています。
情報当局は、韓国で新政権が発足する来月初めか中旬には北韓が核実験に踏み切る可能性があるとみています。

[Photo : YONHAP News]

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