統一部 「北韓のミサイル発射は安保理決議違反」

北韓の相次ぐミサイル発射について、統一部は9日、明白な国連安全保障理事会決議違反だとして、強く批判しました。
統一部のチャ・ドクチョル副報道官は9日の定例会見で、「北韓は韓半島と地域、国際社会の緊張を高める行動を直ちに中止し、対話と交渉のテーブルに早期に復帰することを求める」としたうえで、北韓による相次ぐミサイル発射について、「明白な国連安保理決議違反だ」と強調しました。
北韓が4日と7日に弾道ミサイルの試験発射を行ってから、いまだに関連報道を出していない背景については、「様々な推測と評価があり得る。総合的に分析・評価していく」と述べました。
北韓が今月中に7回目の核実験に踏み切る可能性があるとされていることについては、「韓米の情報当局が緊密に連携し、豊渓里(プンゲリ)核実験場を含めて北韓の主要施設と地域の動向を綿密に追跡・監視している」としたうえで、「北韓の核関連活動は、国連安保理決議に対する明らかな違反であり、韓半島と国際社会に深刻な脅威をもたらす行為だ」と指摘しました。
一方、先月21日に火災が発生したとされる開城(ケソン)工業団地で、北韓の動きが捉えられました。
チャ副報道官は、「最近、開城工業団地内で車両の動きなどが捉えられた。先月26日に南北共同連絡事務所を通じて北韓側にこれに関する事実確認を要請したが、まだ具体的な反応はない」と説明しました。
[Photo : YONHAP News]