北韓が7回目の核実験を行う可能性が高まるなか、金健（キム・ゴン）韓半島平和交渉本部長は9日、中国の劉暁明・韓半島問題特別代表と電話会談しました。 
外交部によりますと、2人は北韓の相次ぐミサイル発射など最近の韓半島情勢をめぐる認識を共有し、対応策について意見交換したということです。
会談で金本部長は、北韓が核実験などさらなる挑発に踏み切る可能性に深い懸念を示し、韓半島の平和と安全を脅かす挑発行為には、国際社会が断固として対応していかなければならないと強調しました。
また北韓が対話と外交の道に復帰するよう、中国に建設的な役割を担うよう呼びかけました。
これに対して劉氏は、韓半島や域内情勢の安定のためには、韓中間の緊密な意思疎通と協力が必要だという基本的な認識の共有にとどめました。
また「韓半島の非核化の原則を堅持するなかで、韓半島問題の平和的な解決に向けて建設的な役割を担う」という中国のこれまでの立場を改めて強調しました。
中国は先月26日、国連安保理で拒否権を行使し、新たな対北韓制裁決議案を否決させたほか、今月8日に開かれた国連総会でも対北韓制裁の緩和を主張しています。

[Photo : YONHAP News]