韓日米の連携強化 北韓が反発

NATO=北大西洋条約機構の首脳会議に合わせて、先月29日に開かれた韓日米首脳会談で、3か国の首脳が北韓の核問題に対応するための連携を強化することで一致したことについて、北韓が反発しました。
朝鮮中央通信が3日、伝えたところによりますと、北韓の外務省報道官は今回の韓日米首脳会談について、「われわれの正当な自衛権の行使に言いがかりをつけ、われわれを狙った危険千万な軍事的共同対応策を話し合った」と批判したということです。
北韓の外務省報道官はまた、「アメリカは、ヨーロッパの軍事力強化とアジア太平洋地域のNATO化を実現し、ロシアと中国を抑制・包囲しようとしている。韓日米3か国の軍事同盟を、その実現に向けた重要な手段に据えていることが明確になった」と主張しました。
そして「アメリカと追従勢力らの敵対行為が招く、あらゆる脅威に対応し、国権と国益、領域をしっかり守っていく」と強調しています。
北韓では、先月、開かれた朝鮮労働党中央委員会の拡大会議で、崔善姫(チェ・ソンヒ)氏が新しい外相に任命されており、北韓外務省が報道官名義で韓国とアメリカを批判したのは、その後、初めてです。
[Photo : KBS News]