北韓が放射砲発射 韓米軍事演習への対抗か

北韓が10日、西海岸地域から韓半島西の海、西海(ソヘ)に向けて、放射砲=多連装ロケット砲2発を発射したことが確認されました。
アメリカのステルス戦闘機F-35Aが、全羅北道(チョルラプクト)群山(クンサン)にあるアメリカ空軍基地に一時的に配置され、今週14日にかけて韓国空軍と合同演習を行う予定となっていることから、今回の放射砲の発射は、こうした韓米の動きに対する、武力の示威だとする分析が出ています。
韓国軍合同参謀本部によりますと、10日午後6時21分から37分ごろにかけて、北韓の放射砲と推定される複数の航跡を確認したということです。放射砲の口径は、120ミリまたは240ミリと推定されています。
合同参謀本部は、韓国軍の監視・警戒態勢を強化するとともに、韓米が緊密に連携して徹底した準備態勢を維持していることを明らかにしました。
また今回の放射砲の発射が、日常的な訓練であるか、または武力示威の一環であるかについても、分析を進めているということです。北韓軍は、今月から夏の訓練を行っています。
北韓は、ことしに入って弾道ミサイルを17回発射しており、そのうち3回は、尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権の発足後に行われています。
[Photo : YONHAP News]