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平壌と一部の都市の夜は以前よりやや明るい 残りは暗闇

ニュース2023-04-04
平壌と一部の都市の夜は以前よりやや明るい 残りは暗闇

北韓を夜間に撮影した衛星写真を見ると、依然として北韓は全体的に暗闇に包まれていますが、首都・平壌(ピョンヤン)や一部の産業団地は、以前よりやや明るくなっています。 
 
アメリカの北韓専門ウェブサイト「38ノース」は、サイトを運営するシンクタンク、スティムソン・センターとともにソウルで記者会見を開き、去年8月に北韓の夜間の様子を撮影した衛星写真を分析した結果を公開しました。
 
スティムソン・センターによりますと、北韓の夜間の衛星写真は、1992年から2013年まで、ほぼ変化が見られませんでしたが、2021年の衛星写真では、2015年に比べ平壌の周辺が明るくなっていることが確認されました。
 
特に、開発が進んでいる寺洞(サドン)区域と和盛(ファソン)地区のマンション団地周辺は他の地区に比べ明るいということです。
 
故金日成(キム・イルソン)主席の直系であることを示す「白頭血統」の聖地となっている北部の三池淵(サムジヨン)市も、2014年以降、徐々に明るくなっています。三池淵市とその周辺でも、マンションの開発事業が進んでいるためとみられます。
 
しかし、韓国に滞在している脱北者とのインタビューなどから、北韓の電力事情は依然として深刻であることがうかがわれます。

平壌では1日に6時間から8時間ほど電力が供給されますが、国境地帯に電力が供給されるのは、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の年頭メッセージが放送される1月1日だけという証言もあったということです。
 
38ノースは、北韓の夜間の様子は、ミャンマーやほかの開発途上国と比べても、相当暗いと指摘しています。
 
一方、豊渓里(プンゲリ)核実験場や北西部の寧辺(ヨンビョン)核施設など軍事施設について「夜間の照明が特に明るいわけではない」として、夜間に特に変わった動きは見られないと説明しました。

[Photo : YONHAP News]

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