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韓日米の高官 ソウルで相次いで2国間協議

ニュース2023-04-07
韓日米の高官 ソウルで相次いで2国間協議

北韓の核やミサイルによる挑発がエスカレートするなか、韓国と日本、それにアメリカの3か国の高官が6日、ソウルで相次いで2国間の協議を行いました。  
 
外交部で北韓問題を担当する金健(キム・ゴン)韓半島平和交渉本部長は韓国を訪れているアメリカのソン・キム北韓担当特別代表と6日午前、外交部庁舎で協議し、北韓の動きを注意深く見守りながら、どんな挑発にも堅固な韓米連合防衛態勢の下、強力に対応していくことで一致しました。
 
両者は、北韓の挑発は複数の国連安保理決議に違反すると強く非難し、北韓の外貨獲得の手段となっている不法なサイバー活動を遮断する取り組みを強化するほか、北韓が核開発を断念するようさらに努力することで一致しました。
 
また、新型コロナの影響でこれまで封鎖していた国境を北韓が開放した場合、北韓が海外に派遣している出稼ぎ労働者を帰国させるよう求める採択済みの安保理決議の履行を国際社会に呼びかけることにしました。
 
安保理は2017年に、北韓の外貨獲得手段を遮断するため、国連加盟国で働く北韓労働者らを2019年末までに帰国させることを明記した決議を採択していますが、新型コロナで北韓の国境が封鎖され、履行できなくなっていました。
 
続いて、金本部長は日本外務省の船越アジア大洋州局長と協議しました。
 
外交部によりますと、両国は最近の韓半島情勢や見通しを共有し、国際社会の団結した対応を引き出すために韓日、韓日米の連携が重要だという認識で一致したということです。
 
また北韓が海外に派遣した出稼ぎ労働者の問題や、北韓が制裁逃れのため海上で積み荷を移し替える「瀬取り」への対策など、安保理決議の違反にどう対応するかについて意見を交わしました。
 
韓日米3か国の協議は7日に開かれる予定です。
 
こうした相次ぐ協議は、戦術核弾頭の公開や、弾道ミサイルの発射など北韓の挑発がエスカレートするなかで、3か国の連携を強化することで、北韓に圧力を加える狙いがあるとみられます。

[Photo : YONHAP News]

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