北韓の警備艇が境界線を侵犯 韓国軍が警告射撃
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韓半島西の海、西海(ソヘ)で15日、北韓の警備艇が海上の軍事境界線とされるNLL=北方限界線を越えて韓国側に侵入したため、韓国海軍が警告射撃を行いました。
韓国軍の合同参謀本部によりますと、北韓の警備艇は15日午前11時ごろ、西海の白翎島(ペンニョンド)の北東の海域でNLLを越えたということです。
警備艇が警告のための放送や通信に応じなかったため、韓国海軍の艦船は10発の警告射撃を行い、これを受けて警備艇はNLLの北韓側に戻ったということです。
北韓の警備艇による韓国側への侵犯はおよそ10分間続き、NLLからおよそ2キロ南下したところまで入り込みました。
当時、付近は視界が悪く、北韓の警備艇が中国の漁船を追って韓国側に入ったと韓国軍は推定しています。
北韓の警備艇が過去にNLLを意図的に侵犯した際は直線で航行しましたが、今回は漁船を追う形でジグザグに動いていて、合同参謀本部の関係者は「故意性は低いとみている」と話しています。
また、北韓の警備艇への対応中に、韓国軍の高速艇が付近を航行していた中国漁船と接触し、高速艇の乗組員3人がけがをして病院に運ばれました。
北韓は今月7日から南北のホットラインを通じた韓国との定時連絡に応じず、13日には固体燃料式の新型ICBM=大陸間弾道ミサイルを試験発射しており、合同参謀本部は、「敵のさまざまな挑発の可能性に対応する態勢をとっている」としています。
★2023年5月1日修正
[Photo : YONHAP News]