先月26日（現地時間）の韓米首脳会談でアメリカの拡大抑止力の強化を柱とした「ワシントン宣言」が発表され、アメリカの原子力潜水艦（SSBN）の韓国への寄港が盛り込まれたことについて、北韓は「韓半島の非核化宣言」に違反するとして非難しました。

朝鮮中央通信は、1日付の論評で、アメリカの原子力潜水艦の韓半島周辺での展開は、1991年に採択された「韓半島の非核化に関する共同宣言」に違反するとし、原子力潜水艦の韓国への寄港は法的に問題がないとした韓国政府の判断を批判しました。

また、これに関して韓国政府が法的問題に触れたのは、今後アメリカの戦略資産を韓半島に配備するための「合法的な名分」を立てる狙いがあると分析しました。

韓米首脳会談後に発表されたワシントン宣言には、1980年代以降、韓国の海域から姿を消した戦略原子力潜水艦をおよそ40年ぶりに韓国に派遣するなどの内容が盛り込まれています。

これに関連して「韓半島の非核化に関する共同宣言に違反するのでないか」という質問に対し、国防部の当局者は「法的検討の結果、問題がないと判断した」と明らかにしました。

韓半島の非核化に関する共同宣言は、1991年に南北高官級会談で締結され、翌年の2月に発効されたもので、南北が韓半島の非核化に取り組み、核戦争のリスクをなくし、平和統一に有利な条件や環境をつくるという内容が盛り込まれています。

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