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北韓「ワシントン宣言」を連日猛批判 近く武力挑発か

ニュース2023-05-01
北韓「ワシントン宣言」を連日猛批判 近く武力挑発か

韓米首脳会談後に発表された、アメリカの拡大抑止力の強化を柱とした「ワシントン宣言」に対して、北韓が連日、批判を繰り返していることから、近く武力挑発を行うのではないかという分析が出ています。

北韓の金与正(キム・ヨジョン)党副部長は29日、ワシントン宣言について「最も敵対的で侵略的な行動意志が反映された、対北韓敵対政策の産物だ」としたほか、核戦争抑止力の「第2の任務」にも言及しました。

核戦争抑止力の「第2の任務」とは、核兵器による先制攻撃を意味するものとみられ、1月に金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長も言及しています。

また、北韓は30日にも、朝鮮中央通信に論評を出し、韓米が拡大抑止力の強化策として打ち出した「核協議グループ」や原子力潜水艦の韓半島周辺への展開などは北韓に対する侵略の意図を明らかにしたものだとして強く批判するとともに、自国の軍事力強化をこれに対する相応の措置だとして合理化しました。

専門家らは、北韓は5月中旬から農業や住宅の建設に力を集中しなくてはならないため、それより早い5月初めに武力挑発を行う可能性が高いとしています。

具体的には、4月までに準備を完了すると宣言していた軍事偵察衛星の打ち上げや、固体燃料式の新型ICBM=大陸間弾道弾ミサイルの正常角度(30~45度)での発射、海上の軍事境界線となっているNLL=北方限界線を跨いだ挑発を行う可能性があるとみられています。

[Photo : KBS News]

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