開城工業団地 韓国の非難後も無断稼働率が上昇
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2016年まで韓国と北韓が共同で運営し、その後は操業が中断されている開城(ケソン)工業団地を北韓が無断で使用している問題で、韓国政府は先月、非難する声明を出しましたが、北韓による無断使用はさらに活発になっていることがわかりました。
アメリカの政府系メディア「ボイス・オブ・アメリカ」が現地時間の9日に報じたところによりますと、先月20日に撮影された衛星写真を分析した結果、開城工業団地内の21の建物と空き地で、バスや資材、人の動きなどがみられたということです。
工場の前には、韓国が提供したバスなどの車両が停まっていて、その周辺には人とみられる影や、いっぱいになったゴミ置き場が映っています。
車庫に保管されているバスの台数もおよそ240台から200台に減りました。これらのバスは、北韓の労働者の通勤のために使われていたものです。
「ボイス・オブ・アメリカ」は、北韓が労働者を動員して開城工業団地を引き続き無断で稼働させている可能性が高いとしています。
「ボイス・オブ・アメリカ」は、21の建物すべてで活発な動きが捉えられたのは、工業団地が閉鎖された2016年以来初めてだとしています。
韓国の権寧世(クォン・ヨンセ)統一部長官は先月11日、北韓が、開城工業団地で韓国企業の設備を無断で使用し続けていることを非難する声明を発表し、「法的措置を含むあらゆる可能な措置を取り、北韓に違法行為の責任を問う」と表明しています。
開城工業団地は、南北歩み寄りの象徴として北韓の開城市に、100社以上の韓国企業が工場を建てて2004年末から操業していましたが、北韓の4回目の核実験や長距離ミサイルの発射などによる南北関係の悪化を受けて、2016年2月から閉鎖されています。
[Photo : YONHAP News]