岸田総理大臣が韓国を訪れた際に韓日米3か国の安全保障協力の重要性を強調したことについて、北韓は、「日本が火の海で焼け死ぬことになる」とけん制しました。  
 
北韓外務省は10日、「日本がアメリカ主導の3か国軍事協調体制の構築にこだわっていれば、北東アジア地域を不安定にし、しまいには火の海で自ら焼け死ぬ境遇になる」と威嚇しました。
 
また、韓日首脳会談については、「極悪な対北韓敵対視政策の集約的な産物である『ワシントン宣言』に日本が加わろうとする試みを露骨に示した」とする一方、アメリカが後ろで操っていると非難しました。
 
さらに、日本のワシントン宣言への参加を排除しないとした尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領の発言については、「3か国の拡大抑止の枠組みによって北東アジアにアメリカ主導の『核軍事同盟』体制を構築しようとするアメリカの思惑を代弁したものだ」と批判しました。
 
中国の外務省も今月8日、日本のワシントン宣言への参加の可能性について、「域内の緊張を高め、核不拡散体制を破壊し、他国の戦略的利益を損ねかねない」として反発しています。
 
中国は、韓日首脳会談直後の9日と10日に外務省の局長級の当局者を日本に派遣し、2国間関係などについて協議したとみられています。

[Photo : YONHAP News]