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軍事偵察衛星 早期に最打ち上げ 北韓の党総会

ニュース2023-06-19
軍事偵察衛星 早期に最打ち上げ 北韓の党総会

北韓の朝鮮労働党中央委員会の拡大総会が16日から3日間開かれ、先月末に打ち上げに失敗した「軍事偵察衛星」について、早期に再度打ち上げる方針が強調されました。 
 
北韓の朝鮮中央通信は19日、朝鮮労働党の中央委員会拡大総会が16日から3日間、平壌(ピョンヤン)で開かれ、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が出席したと伝えました。
 
総会では「宇宙開発」が議題にあがり、先月31日の「軍事偵察衛星」の打ち上げ失敗は「最も重大な欠陥」だったとして、担当部署の責任者が批判されたということです。
 
そして、原因を徹底的に分析したうえで早い時期に再度打ち上げる方針が強調されたということです。

これについて、韓国の合同参謀本部は19日、「韓米の情報当局は動向を注視している」と明らかにしました。 
 
「軍事偵察衛星」に加えて、今回の北韓の中央委員会拡大総会では、核やミサイルなど、武器の開発について、「自他ともに認める進歩を成し遂げた」と評価し、今後、核兵器を増産する方針が示されたということです。
 
一方、総会では、金英哲(キム・ヨンチョル)氏が、党中央委員会政治局候補委員に選ばれました。
 
金氏は、北韓の朝鮮労働党で韓国関連の業務を担当する書記と統一戦線部長を担い、2018年の南北首脳会談、2018年と2019年の米朝首脳会談の開催に主導的な役割を果たしましたが、2021年の党大会で、韓国担当の書記から外され、統一戦線部長に事実上降格され、去年6月の総会では統一戦線部長のポストからも外されていました。
 
今回の総会で中央委員会に復帰したことで、今後、韓国関連の業務に復帰する可能性もあるとみられています。

[Photo : YONHAP News]

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