アメリカが北韓に対して提案している「前提条件のない対話」を、北韓の金与正（キム・ヨジョン）朝鮮労働党副部長が「策略」だと批判したことについて、アメリカ政府は対話を最優先する従来の立場を改めて強調しました。 
 
アメリカ国務省の報道官は、金副部長の談話について、「前進への唯一の道は外交だ」として、「北韓とはどんなテーマでも議論できる」と語りました。
 
また、「前提条件のない対話」とは、どんなテーマでも歓迎するという意味で、両国が域内の安保状況と関連して実施することのできる「実用的な措置」も含まれると説明しました。
 
報道官が言及した「実用的な措置」は、北韓による弾道ミサイルの試験発射などで高まった韓半島の緊張を緩和するための方策を意味するものとみられています。
 
金副部長は17日の談話で、アメリカの対話の提案は策略だと非難し、実際は、アメリカが北韓に完全かつ検証可能で不可逆的な非核化を要求するだろうと主張しています。
 
一方、北韓問題を担当する韓国、日本、アメリカの代表は20日、日本で会談し、北韓のICBM＝大陸間弾道ミサイルの発射に対する対応などを議論する方針です。

[Photo : YONHAP News]