韓国海軍は29日、韓半島東の海、東海（トンヘ）上で漂流している北韓の船舶を発見し、乗員の要望に応じて食料と水を提供しました。船舶は、その日の夜遅くに、北韓当局の船によって北韓側にえい航されました。 
 
韓国海軍は29日、東海上の南北軍事境界線にあたるNLL＝北方限界線から北韓側におよそ3キロ入った地点で、救助を求める船を発見しました。
 
警備艇を派遣したところ、北韓の船舶であることが確認され、韓国軍は乗員からの要請に応じて、食料と水を提供しました。
 
船舶は小型の商船と推定され、乗っていた人は、「10日間漂流している」と説明したうえで、北韓に戻ることを希望したため、韓国軍は北韓当局が船を救助できるように、状況を国連軍司令部などに連絡しました。
 
韓国軍の消息筋によりますと、国連軍司令部からの呼びかけに応答しないまま、北韓側は漂流していた船舶を29日の夜遅くにえい航していったということです。
 
東海上では、今月24日に、韓国北東部の束草（ソクチョ）沖で、小型の木造船に乗って韓国側に渡ってきた北韓住民の身柄が確保されたばかりです。

[Photo : YONHAP News]