韓国政府「5つの在外公館で北韓テロの可能性」 警戒強化
韓国政府は、北韓が韓国の5つの在外公館でテロを企てているとして、標的とされる在外公館のテロへの警戒レベルを2段階、引き上げました。
韓国の国家情報院によりますと、カンボジア、ラオス、ベトナムにある韓国大使館とロシア・ウラジオストク、中国・瀋陽の総領事館で、北韓がテロを計画している可能性が高いという情報を得たということです。
北韓がテロを企てる理由について、国家情報院は、海外にいる北韓出身者が相次いで脱北していることを韓国のせいにするためだと見ています。
新型コロナへの水際対策として封鎖されていた国境を北韓が再開したあと、海外在住の北韓出身者が、北韓に戻る代わりに脱北するケースが相次でいるということです。
韓国政府は、標的となっているとされる、中国や東南アジアの在外公館でのテロ警戒レベルを、4段階の上から2番目の「警戒」に引き上げました。
国家情報院はまた、北韓が、中東などでも、公館に対する監視を強化しているとしていて、引き続き情報収集に当たりながら安全に最善を尽くすとしています。
[Photo : KBS News]