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国連軍司令部 北韓軍の越境と韓国軍の宣伝放送を調査

ニュース2024-06-14
国連軍司令部 北韓軍の越境と韓国軍の宣伝放送を調査

韓国と北韓の対立が深まるなか、国連軍司令部は、北韓軍による軍事境界線の侵犯と、韓国軍による北韓向けの宣伝放送の再開について、調査していることを明らかしました。 
 
調査の対象には、北韓軍が軍事境界線を超えて韓国側に入った経緯と、韓国軍が再開した北韓向けの宣伝放送の具体的な内容が含まれています。

調査にあたり、国連軍司令部は、「北韓が対話の姿勢に戻ることを促す」と述べました。
 
韓国軍の合同参謀本部によりますと、今月9日の午後12時30分頃、中部戦線の非武装地帯で作業していた北韓軍の一部が軍事境界線を侵犯したあと、韓国軍の警告を受け北韓側に戻りました。
 
北韓は先月28日から今月9日まで、4回にわたって韓国に向けて汚物をぶら下げた風船を飛ばし、GPSを妨害する電波を発信するなどの挑発行為を行っていて、韓国政府はその対抗措置として6年ぶりに北韓向けの宣伝放送を再開しました。
 
韓国軍の対応を受け、北韓軍も韓国向けの大音量スピーカーを設置しているということです。
 
国連軍司令部はこれまでも韓国による北韓向けの宣伝放送の実態について調査したことがありますが、今回の調査ではスピーカーの位置と放送内容などを確認するものと見られます。
 
また、国連軍司令部は先月30日、北韓が韓国に向けて汚物風船を飛ばしたことについても、「休戦協定の違反」だとして、調査を行っていることを明らかにしています。

[Photo : YONHAP News]

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