北韓 核施設の原子炉建屋の外装補修作業へ

北韓が平安北道(ピョンアンブクト)寧辺(ヨンビョン)にある核施設の原子炉建屋の補修を行ったことがわかりました。
現地時間の7日、アメリカの北韓専門メディア「38ノース」は、最新の衛星写真を分析したところ、核施設内にある5メガワット原子炉の外装工事が行われたものとみられると報じました。
これまで原子炉建屋を数年間放置していたため、外壁が腐食し、ほこりが溜まっている様子がみられていましたが、ここ数か月できれいになっていたということです。
「38ノース」は、2022年、寧辺にある核施設の大規模な改修・補修と拡張工事が行われた際、5メガワット原子炉の補修は確認できなかったとしています。
ところが、今年の春から原子炉の外装と屋根の補修を進める動きがみられ、周辺の建物にも新しい屋根を設置していることがわかりました。
ただ、原子炉の近くにある川への冷却水の放出が続いていることから、補修期間中も原子炉が稼働していたとみています。
この原子炉は、兵器級プルトニウムを生産する中核的な施設で、ことし1月には3か月間の稼動停止後、再び稼働をはじめた様子が確認されています。
[Photo : YONHAP News]