中国とロシアの代表団が、韓国戦争の休戦協定の締結記念日となる今月27日に合わせて、記念式典に参加するため北韓を訪れることについて、外交部の当局者は、北韓の中国とロシアとの関係が韓半島の平和と安定に貢献する方向へ進むことを期待すると述べました。 
 
北韓の朝鮮中央通信が、全人代常務委員会の李鴻忠副委員長をトップとする中国の代表団が休戦協定記念日、いわゆる「戦勝節」の記念式典に参加すると24日に報じたことについて、外交部の当局者は25日、「政府は、中朝間の交流を含め、韓半島情勢に関する諸事案を注視している」としたうえで、「中朝関係が韓半島の平和と安定に貢献する方向に進むことを期待する」と述べました。
 
今回、中国が北韓に対して挑発の自制を呼びかけるかどうかについて、外交部の当局者は、韓半島の平和・安定のために中国が建設的な役割を遂行することが常に望ましいという考えを明らかにしました。
 
また、中国側が今回の北韓訪問について、韓国側に外交チャンネルを通じて知らせてきたかについては、「韓中両国は、必要なコミュニケーションをとっている」と語りました。
 
一方、朝鮮中央通信が25日に、ショイグ国防相をトップとするロシアの代表団も北韓を訪問すると報じたことについて、別の外交部当局者は、韓国の反応は中国に対するものと同じだという立場を表明しました。
 
北韓が2020年初め、新型コロナウイルスの感染拡大により国境を封鎖して以降、外国の代表団を受け入れるのは今回が初めてで、これまで中止していた人的交流を徐々に再開しようとしているのでないかとみられています。
 
とくに、今回の中国代表団の訪問などに呼応するかたちで、北韓が9月下旬、中国杭州で開かれるアジア競技大会に選手団や高位級の代表団を派遣するかどうかに注目が集まっています。

[Photo : YONHAP News]