北韓は、韓国戦争の休戦協定の締結記念日を「戦勝節」と呼んでいますが、70周年となる27日を前に、北韓の金正恩（キム･ジョンウン）国務委員長が公の場での活動を再開しました。 

朝鮮中央通信は26日、金委員長が前日、韓国戦争の死没者の墓地を訪れたと報じました。
 
金委員長は、休戦協定を「奇跡」と表現し、「アメリカに敗北をもたらし、新たな世界大戦を防いだ人類史的な大勝利だ」と主張しました。
 
また、平安南道（ピョンアンナムド）檜倉郡（フェチャングン）にある、中国人民志願軍の墓地を訪れ、「帝国主義者らを粉砕する両国の人民の団結の歴史と伝統は、強く受け継がれるだろう」と語りました。
 
一方、中国とロシアの代表団は休戦協定締結を記念する式典に参加する予定ですが、両国の要人が北韓を訪問するのは、新型コロナウイルスの感染拡大以降、初めてです。
 
去年のロシアによるウクライナ侵攻以降、韓国、日本、アメリカと北韓、中国、ロシア間の対立が鮮明になっていますが、記念式典を機に両陣営の対立が一層、際立っているという見方が出ています。

[Photo : YONHAP News]