韓国戦争で戦死した韓国軍兵士7人の遺骨がアメリカのハワイから73年ぶりに返還され、尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領が式典を執り行いました。  
 
大統領室によりますと、尹大統領は26日夜、京畿道（キョンギド）城南（ソンナム）市にあるソウル空港で、ハワイに一時的に安置されていた韓国軍戦没者7人の遺骨の返還式を執り行ったということです。
 
大統領が韓国軍戦没者の遺骨の返還式典を執り行ったのは、今回で5回目となります。
 
今回返還された遺骨は、韓国戦争当時、アメリカ軍が収拾し、ハワイで保管していた遺骨と、北韓が1990年から1994年までの間に北韓で発掘し、アメリカに送還した遺骨、そして、1996年から2005年までの間にアメリカ軍と北韓軍が共同で発掘し、アメリカに送還した遺骨のうち、韓国軍戦没者と確認された7人分です。
 
このうちの一人は、1950年12月の戦闘で亡くなった兵士と、身元が確認されていて、返還式には遺族も出席しました。
 
政府は、まだ身元がわからないのこりの6人に対しても、DNA検査などを行い、身元を確認する方針です。
 
政府は2012年から、7回にわたって合わせて313人の遺骨の返還を行っていて、このうち19人の身元が確認されています。

[Photo : YONHAP News]