韓国戦争の休戦協定の締結からちょうど70年となった27日、国防部は、韓国は韓米同盟をもとに世界的な軍事大国になったとするコメントを発表しました。 
 
国防部のチョン・ハギュ報道官は27日の定例会見で、「1953年に休戦協定が締結されて以来、強力な韓米同盟をもとに韓半島の平和と安定を守り、韓国は世界的な経済・軍事大国に成長した」と述べました。
 
そのうえで、「今後、韓米同盟をグローバル戦略同盟へと強化し、先端科学技術にもとづく強い軍を育成し、力による平和を実現する」と強調しました。
 
休戦協定の締結日を「戦勝節」と呼ぶ北韓で、大規模な軍事パレードが行われる可能性が高いことについては、「韓国軍は北韓の動向を注視している」としています。

一方、アメリカのバイデン大統領は現地時間の26日、「われわれが享受する安全保障と安定を守るために戦った韓国戦争の元兵士をたたえよう」というメッセージを出し、「韓国との同盟が継続し、世界の平和と繁栄に寄与するよう共に努力しよう」と呼びかけました。
 
アメリカの大統領は毎年、韓国戦争の休戦協定締結日に合わせてメッセージを出していますが、今年も去年と同じく、北韓に向けたメッセージは盛り込まれませんでした。

一方、締結記念日当日の27日の夜には、韓国南部・釜山で記念式典が執り行われます。
 
記念式典は、「献身によって手に入れた自由、同盟によって築いていく未来」というスローガンのもと、釜山の「映画の殿堂」で夕方に行われ、韓国戦争に参戦した韓国軍と国連軍の有功者など4000人余りが出席する予定です。
 
式典では、韓国を訪れた国連軍の退役軍人62人が国防部と国連軍司令部の儀仗隊のエスコートを受けて入場するほか、韓国戦争に参戦した当時の国連軍の様子を再現した公演などが行われます。

[Photo : YONHAP News]