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統一部 北韓のダム無断放流に遺憾表明

ニュース2023-08-02
統一部 北韓のダム無断放流に遺憾表明

北韓が韓国政府の要請を無視して、韓国に流れ込む臨津江(イムジンガン)の上流にある黄江(ファンガン)ダムを放流する際に事前の通知を行わなかったことに対し、政府は、遺憾を表明しました。 
 
統一部の当局者は1日、報道陣に対し、「北韓が先月、黄江ダムの水位調節のため、随時放流していたものとみられる」として、「極めて遺憾だ」と述べました。
 
アメリカの政府系ラジオ放送、自由アジア放送(RFA)が衛星写真を根拠に報じたところによりますと、北韓は先月、20日と24日、そして27日に、事前の通知なしで黄江ダムの放流を行いました。
 
政府は、梅雨入り前の6月末、北韓に対して、国境地域で洪水被害が発生しないよう、ダムを放流する際に事前に通知するよう要請し、先月にも改めて事前通知の重要性を強調しましたが、北韓は反応を見せていません。
 
北韓が、黄江ダムの水門を開放すれば、南北軍事境界線に近い韓国側のダムと橋の付近の水位が大きな影響を受けます。
 
2009年には、北韓が事前の通知をしないで黄江ダムを放流したため、韓国の住民6人が死亡する事故が起きています。
 
南北は、この事故をきっかけに、その年の10月、北韓がダムの放流を行う際は事前に通知することで合意し、この合意は翌年までは守られましたが、その後、履行されていません。

[Photo : YONHAP News]

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