北韓はことし5月に軍事偵察衛星の打ち上げに失敗したあと、早期に再度打ち上げることを強調していますが、25年前に衛星の打ち上げに初めて成功したことを記念して、今後も、随時、衛星の打ち上げを行っていく方針をあらためて明らかにしました。 
 
北韓は、海外向けの宣伝用に発行している月刊誌「錦繍江山（クムスガンサン）」8月号に掲載した記事で、過去の衛星の打ち上げを「奇跡中の奇跡」と評価したうえで、「今後も随時、衛星を打ち上げていく」と主張しました。
 
この記事は、1998年8月31日に北韓初の人工衛星「光明星（クァンミョンソン）1号」を打ち上げたことを記念して書かれたもので、今後、打ち上げる予定の衛星の種類や目的など、具体的な内容は書かれていません。
 
北韓は、ことし5月末に軍事偵察衛星「万里鏡（マルリギョン）1号」の打ち上げに失敗したあと、金与正（キム・ヨジョン）朝鮮労働党第1副部長の談話などを通じて、再度、偵察衛星の打ち上げを行うと公言しています。
 
とくに今月は、18日に韓日米首脳会談、そして21日から24日までは韓米合同軍事演習が行われるため、北韓がこれらに合わせて衛星を打ち上げるのではないかという見方が強まっています。


2023年11月28日修正

[Photo : KBS News]