北韓が政権樹立75周年にあわせて来月行うと予告している軍事パレードについて、具体的な準備の様子が衛星写真にとらえられました。 

アメリカの政府系メディア、ボイス・オブ・アメリカは11日、アメリカの宇宙企業「プラネット・ラボ」が9日に撮影した衛星写真を分析した結果、平壌（ピョンヤン）の飛行場に併設されている訓練場に車両数百台が集まっている様子がとらえられたと報じました。
 
北韓は、韓国戦争の休戦協定締結から70年を迎えた先月27日の夜に平壌で軍事パレードを行っていて、そのあと、訓練場は空き地となっていましたが、今月1日から車両が再び集まり始めたということです。
 
北韓の朝鮮中央通信は、9月9日の政権樹立75周年の記念日に非正規軍による軍事パレードを開催すると10日に報じていて、その準備とみられています。
 
北韓はことし2月8日の朝鮮人民軍創建記念日にも軍事パレードを行っていて、来月のパレードは、ことしに入って3回目の軍事パレードになります。
 
金正恩（キム・ジョンウン）政権発足以降、これまで１年の間に軍事パレードを3回実施したことはありません。
 
一方、金委員長が戦争の準備を進めるよう軍に指示したことについて、アメリカ国防総省の報道官は10日、懸念を示すとともに、「地域の平和と繁栄を確保するため、韓国と日本との協調を続けていく」と述べ、韓日米の連携を強調しました。

[Photo : YONHAP News]