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中朝間で人的往来再開か 国境地域で車両の移動を確認

ニュース2023-08-16
中朝間で人的往来再開か 国境地域で車両の移動を確認

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて4年近く中止されていた、北韓と中国の国境をまたいだ人の往来が再開される兆しを見せています。

消息筋によりますと、15日午前、中国からバスとワゴン車1台ずつが、北韓との国境にあたる遼寧省丹東市の鴨緑江(アムノッカン)鉄橋を越えて北韓の新義州(シニジュ)まで送られ、午後には戻ってきたということです。

このバスには、密輸の疑いで中国の公安に逮捕された北韓船舶の乗組員が乗っていたものとみられています。

これについて、専門家の間では、去年1月に貨物の運送を再開した北韓と中国が、大規模な人的交流を控え、国境の出入りや通関手続きなどの「予行練習」の段階に入ったのではないかという分析が出ています。

また、最近では、鴨緑江鉄橋周辺で、中国側の関係者が線路や道路などの点検を行っている様子も目撃されています。

さらに北韓は、今月19日から26日にかけてカザフスタンで開催されるテコンドーの世界選手権大会に100人あまりの選手団を派遣するとみられているほか、現在、北京の大使館に滞在している留学生など、数百人を帰国させる計画だという予想もでています。

北京の北韓大使館には、中国や海外を行き来する北韓国民が滞在できる施設として、400人あまりを収容できる宿泊施設がありますが、新型コロナの感染拡大以降、帰国できずにいる人々で飽和状態だということです。

北韓は中国国内で新型コロナの感染が始まった2020年1月、国内への流入防止のため国境を閉鎖していました。 

選手団の派遣や留学生の帰国が行われることになれば、北韓が国境を閉鎖してから3年8か月ぶりに、中国との間の国境が開かれ、本格的な人的往来が再開されることになります。

[Photo : Getty Images Bank]

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