韓国人の10人に3人が「韓国と北韓の統一は不要」と考えていることが、南北統一に関する意識調査でわかりました。 この割合は調査が始まって以来もっとも高いものです。 
 
ソウル大学の統一平和研究院は、世論調査会社の「韓国ギャラップ」を通じて、先月4日から27日まで、全国の成人男女1200人を対象に、南北統一に関する意識調査を行って、17日、結果を発表しました。
 
それによりますと、「南北統一は必要だ」と答えた人の割合は44%で、この調査が始まった2007年以降、もっとも低かったということです。
 
また、「統一は不要」という回答は30%で、こちらも過去最高だということです。
 
年齢別に見ますと、「統一は不要」という回答は20代で41%に上り、若い世代を中心に統一への否定的な認識が強くなっていました。
 
20代と30代のいわゆる「MZ世代」では、「統一は必要だ」と答えた人は31%にとどまり、統一への思いが薄れていることがわかりました。
 
「統一できる時期」については、「30年以上かかるだろう」という回答が全体の30％、「不可能だ」が33%と、これまででもっとも高くなっていました。
 
周辺国に対する認識調査では、アメリカへの好感度は82%とこれまででもっとも高く、日本への好感度も去年の5％から8％に上昇しました。
 
これに対して、北韓を脅威とみなしている人の割合は46％と、ほかの国に比べてもっとも高く、中国を脅威とみなしている人の割合も37%と高くなっていました。
 
この調査の信頼水準は95％、標本誤差は±2.8ポイントです。

[Photo : YONHAP News]