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北の衛星打ち上げ ロケットの2段目から障害 韓国情報当局

ニュース2023-08-25
北の衛星打ち上げ ロケットの2段目から障害 韓国情報当局

北韓が人工衛星の打ち上げとして24日に発射したロケットについて、韓国の情報当局は、ことし5月に行われた1回目の打ち上げと同じく、ロケットの2段目の飛行から問題が発生したとする分析を示しました。 
 
北韓の朝鮮中央通信は24日、軍事偵察衛星「万里鏡(マルリギョン)1号」を新型の衛星運搬ロケット「千里馬(チョルリマ)1」に搭載して打ち上げを試み、ロケットの1段目と2段目はいずれも正常に飛行したものの、3段目の飛行中に非常爆発システムが誤作動し、打ち上げは失敗に終わったと報じました。 
 
非常爆発システムは、飛行に問題が発生した際に落下物による被害を減らすとともに、技術の流出を防ぐために機体を爆破するシステムで、北韓は、このシステムは上手く作動しなかったものの、ロケットの1段目と2段目の飛行は正常に行われたため、エンジンには大きな問題がなかったと主張していました。
 
しかし、韓国の情報当局は、ことし5月の打ち上げと同じく、2段目の飛行から問題が発生したとみていることが、KBSの取材で明らかになりました。
 
1段目を分離する過程で、2段目の機体に衝撃が伝わって何らかの問題が生じ、これを非常爆発システムが感知して3段目の飛行の際に起爆した可能性が高いということです。
 
北韓は、真空状態でエンジンの燃焼試験を行う施設を持っていないため、エンジンの性能試験が不十分だったとの指摘もあります。
 
一方、北韓は、原因を究明したうえで、10月に3回目の打ち上げを行うと発表していますが、韓国軍は、打ち上げに成功しても偵察衛星としての効用性はほとんどないという見方を示しています。

[Photo : YONHAP News]

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