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北韓が核兵器搭載可能な潜水艦を進水 正恩氏は海軍の増強を再強調

ニュース2023-09-08
北韓が核兵器搭載可能な潜水艦を進水 正恩氏は海軍の増強を再強調

北韓の国営メディアによりますと、核兵器を搭載できる初めての潜水艦が完成し、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が進水式の演説で海軍の増強をあらためて強調したということです。 
 
朝鮮中央通信は8日、新たに建造された「戦術核攻撃潜水艦」の進水式が6日に行われたと報じました。
 
進水式では金委員長が演説し、「戦術核攻撃潜水艦は、海軍の中核的な水中攻撃手段の1つとして使命を遂行することになる」と述べたということです。
 
金委員長はまた、「海軍の急速な発展を遂げることが優先事項であり、このところの敵の攻撃的な動きと軍事活動を踏まえると先送りはできない」と述べ、開発の目的が、韓国とアメリカに対抗するためであることを強調しました。
 
金委員長はさらに、既存の潜水艦を核兵器の搭載が可能な形に改造するほか、原子力潜水艦の建造を進める方針も示しました。
 
金委員長は、先月下旬にも、海軍への核配備を本格化させる方針を表明していました。
 
北韓が公開した写真では、大きい発射管が4つ、小さいものが6つ確認され、SLBM=潜水艦発射弾道ミサイルのほか、核魚雷も発射できる可能性があるものとみられます。
 
朝鮮中央通信は、進水した潜水艦は、韓半島と日本の間の海域を管轄する艦隊に引き渡されたとしており、韓半島東の海、東海(トンヘ)を主な作戦海域とするものとみられます。

北韓が核攻撃が可能な潜水艦を建造したと発表したことについて、韓国軍の合同参謀本部の関係者は8日、「正常に運用できる状態ではないと判断している。誇張や欺瞞の可能性があり、調査している」と述べました。
 
そのうえで、「アメリカと緊密に連携しながら潜水艦の動きを注視し、警戒態勢を取っていく」と強調しました。

[Photo : YONHAP News]

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