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ロシア企業 北韓行き石油タンカー手配か 制裁無視

ニュース2024-05-08
ロシア企業 北韓行き石油タンカー手配か 制裁無視

国連安保理の北韓に対する制裁措置に違反し、ロシアが上限を超える量の石油精製品を北韓に輸出したとして、アメリカがロシアと北韓に対して追加で制裁を行うと発表してから数日しか経たないなか、ロシアの民間企業が、北韓に油類を輸送するためのタンカーを手配しようとしていることがわかりました。 
 
アメリカの政府系メディア、VOA=ボイス・オブ・アメリカによりますと、この企業は、数日内にロシアのボストチヌイから北韓の南浦(ナムポ)に、油類およそ8000トンを輸送するほか、今月18日に2回目の輸送を計画しているということです。
 
2017年に採択された国連の安保理決議に基づき、北韓の石油精製品の輸入は年間50万バレルに制限されていて、アメリカは、今月2日に、ロシアがことしに入って北韓に年間の上限を超える精製油を供給したとして、ロシアと北韓の双方に追加で制裁を課す方針を発表しました。

今回、民間企業が第一陣として輸送を予定している油類8000トンは、およそ6万バレルに相当し、安保理が定めた上限のおよそ10分の1にあたります。

2回目以降も輸出が行われるとすると、ロシアと北韓は、国と企業の両方のレベルで国際社会の制裁を無視し続けることになります。
 
ロシアは、北韓に対する制裁の実施状況を調査してきた安保理の専門家パネルの任期延長にも拒否権を行使し、先月、パネルの活動を打ち切りに追い込んでいますが、これについて、自国による北韓への石油精製品の輸出の実態を隠すための手段ではないかという指摘も出ています。

[Photo : YONHAP News]

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