乗客乗務員440人を乗せた客船と砂運搬船が西の海=西海の海上で衝突しましたが、人命被害はありませんでした。
海洋警察によりますと、19日午前7時過ぎ、仁川（インチョン）市ウル島から東へ7.5キロの海上で中国船籍の客船「グランドピース号(2万4112トン)」と、砂運搬船「ソンジン23号(2250トン)」が衝突しました。
この事故で客船の船首に砂運搬船の左舷が6メートルほど食い込む形になり、双方の船体が破損したものの、人命被害はありませんでした。
客船は18日午後7時に中国の威海港を出港し、19日午前10時に平澤（ピョンテク）港に入港する予定でした。
また砂運搬船は事故海域周辺で作業中でした。
事故当時、海域にはうっすらと霧がかかっており、波の高さは1メートルから1.5メートルだったということです。
海洋警察は警備艦など14隻を送り、燃料流出による海上汚染を防ぐために砂運搬船の燃料を取り出した後に、客船と砂運搬船の船体を分離して曳航し、客船は予定より14時間遅い19日午後11時40分に平澤港に着きました。
海洋警察の関係者は、事故原因についてレーダーの故障や居眠り運転などいろいろな可能性があるとして、今後、詳しく調べることにしています。

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