北韓情勢の動向に注目が集まるなか、中国軍が北韓との国境にある白頭山（ペクトゥサン）付近で、10万人の兵士と先端兵器を動員した大規模な冬季軍事演習を行っていることがわかり、演習の背景や狙いに関心が集まっています。
これは、中国の国営CCTVが11日に伝えたもので、演習では、中国軍の瀋陽軍区所属の兵士10万人が先端兵器を使って進撃する訓練を実施していました。
瀋陽軍区は、韓半島の有事の際に、任務を遂行する中国軍の主力部隊で、表向きは機動力強化のための酷寒期訓練とされていますが、専門家からは、韓半島の有事の際に中国軍が北韓内に速やかに展開するための演習との見方が出ています。
北韓情勢が張成沢氏の粛清以降、大きく変わろうとしているなかで、中国軍としては、有事の際、韓米連合軍が韓半島全土を領土とする韓国の憲法に基づき、北韓に展開する可能性があるとして、それを阻止するための訓練を行っているものとみられています。
北韓と中国は1961年に友好協力相互援助条約を結んでいて、相手国が外部から侵略を受けた場合、互いに軍事支援をすることが定められています。

[Photo : ]