シンガポールで開かれているアジア安全保障会議に出席している韓民求（ハン・ミング）国防部長官は４日、アメリカのカーター国防長官と会談し、北韓の核やミサイルへの対応策などについて議論しました。
韓民求国防長官とカーター国防長官は、この会談で、北韓が4回目の核実験と事実上の長距離ミサイル発射を強行したのは、国連安保理の決議に対する明白な違反であり、核兵器を完全かつ検証可能な形で、後戻りできない形で放棄するよう改めて求めました。
また、ことし３月に採択された国連安保理の決議を国際社会がより着実に履行できるよう両国が緊密に協力していくことで一致しました。
韓民求長官は、これに続いて４日午後、日本の中谷元防衛相との韓日国防相会談、さらに韓日米の3か国国防相会談を行い、それぞれの会談で、北韓の核問題に対する韓日米3か国の協力について集中的に議論することにしています。
アジア安全保障会議は、アジア・太平洋やヨーロッパの主要国の国防長官と専門家らが一堂に会し、安全保障問題について議論するもので、3日から4日間行われる予定です。
2日目の４日は、韓長官が本会議でテーマ演説を行い、北韓の核問題について取り上げるほか、特別セッションのテーマも「北韓による脅威の抑制」が決まっていて、北韓の核やミサイルに対する国際社会の協力策が集中的に論議されます。
特別セッションで北韓の核問題が取り上げられるのは、今回が初めてで、各国がこの問題に対しては、これまでになく厳しい認識を共有しているものと受け止められています。

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