ニュース

韓半島 A to Z

主なニュース

「北はわれわれの敵」 国防白書から削除か

ニュース2018-08-22
「北はわれわれの敵」 国防白書から削除か

韓国国防部は、隔年で発刊している「国防白書」で、「北の政権と軍はわれわれの敵」という表現を削除することを検討していることが分かりました。
敵対行為を全面的に中止することにした「板門店宣言」を受けて、宣言の合意を履行するための措置とみられます。
2016年版の国防白書は、「北の政権と軍はわれわれの敵」と明記しています。
こうした表現は、北韓が海上の軍事境界線にあたる北方限界線付近で韓国側の延坪島を砲撃した2010年に発刊された国防白書から明記されました。
複数の関係筋によりますと、国防部は「敵」という表現を削除し、「軍事的脅威」などの表現に代えることを検討しているということです。
韓国政府関係者は、国防白書に「北の政権と軍は敵」と明記されているが、「北韓の脅威が持続するかぎり」との表現も盛り込まれているとしたうえで、北韓が核実験やミサイル発射を中止すると宣言したことで「脅威」はある程度解消されたと指摘しました。
国防部は、1995年の国防白書で北韓について「主敵」との表現を初めて使い、2000年の国防白書まで維持しましたが、2000年6月の金大中大統領と北韓の金正日国防委員長による首脳会談を契機に、2004年の国防白書からは「主敵」という表現を削除し、「軍事的脅威」「深刻な脅威」などの表現に代えていました。

[Photo : ]

新着ニュース