ことし2月までアメリカ国務省の北韓担当特別代表を務めていたジョセフ・ユン氏は、「今後、再開される米朝協議では、非核化方法の技術的な側面と終戦宣言、北韓に対する核廃棄の代価が同時に議論されることになるだろう」と述べました。
ジョセフ・ユン氏は、核問題をめぐる6か国協議のアメリカ代表を務めていた人物で、21日、ワシントンのアメリカ平和研究所で行われた3回目の南北首脳会談をめぐる討論会で演説し、「交渉はこの3つを網羅することになるだろう」と述べました。
ジョセフ・ユン氏は、「米朝間で再開される非核化交渉は片方に有利な方向へ展開されることはあり得ない」として、「すべてを対話のテーブルに載せ、ビッグディールを行う形式になる」とする観測を示しました。
そのうえでジョセフ・ユン氏は、金正恩（キム・ジョンウン）国務委員長が条件つきではあるものの閉鎖する意向を示した寧辺（ヨンビョン）の核施設について、「プルトニウム再処理施設だけでなくウラン濃縮施設があり、北韓で最も重要な核施設で相当な意味がある」と評価しました。

[Photo : ]