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2回目の米朝首脳会談に期待 中間選挙前か

ニュース2018-09-25
2回目の米朝首脳会談に期待 中間選挙前か

文在寅(ムン・ジェイン)大統領とアメリカのトランプ大統領が韓国時間の25日未明、ニューヨークで会談し、この席でトランプ大統領がそう遠くない時期に2回目の米朝首脳会談を開く見通しを示したことから、開催時期や北韓からのメッセージの内容について、さまざまな観測が広がっています。
注目されるのは、会談が11月6日に投票が行われるアメリカの中間選挙の前なのか、それとも後なのかです。
トランプ政権は最近、最高裁判所判事の候補となった人物の女性スキャンダルやトランプ政権の内幕を暴露した本の出版など、中間選挙の結果に悪影響を与えかねない事態が相次いでおり、政権の求心力回復に向けて10月中の会談を目指すという観測が浮上しています。
また金正恩国務委員長が、どのような提案をしたかについても関心が集まっています。
文大統領は、金正恩委員長からのメッセージをトランプ大統領に伝え、トランプ大統領はこれを歓迎しましたが、メッセージの内容については明らかにしていません。
メッセージの内容をめぐっては、アメリカが米朝共同声明の精神にもとづき、相応の措置を取れば、トランプ政権1期目の任期が切れる2021年1月までに、寧辺(ヨンビョン)の核施設を閉鎖し、保有している核兵器の一部または全部を廃棄する意向を表明したという見方が出ています。
北韓は「相応の措置」として、アメリカに対して韓国戦争の終戦宣言、米朝連絡事務所や大使館の相互開設、平和協定の締結などを求めています。
アメリカのポンペイオ国務長官は、 ニューヨークで開かれている国連総会に合わせて北韓の李容浩(リ・ヨンホ)外相と会談することを北韓側に提案しており、またスティーブン・ビーガン北韓政策特別代表も早い段階でウィーンで北韓側と協議を始めるとしていることから、今後は、米朝接触を通じて北韓側の非核化に向けた本気度を探っていくものとみられています。
ポンペイオ長官は24日、「近く北韓を訪問して首脳会談の最終準備をする見通しだ」と述べており、ポンペイオ長官の北韓訪問で、2回目の米朝首脳会談の時期や場所が決まるという見方が、外交関係者を中心に広がっています。

[Photo : KBS News]

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