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文大統領 欧州歴訪中、対北韓制裁緩和に言及

ニュース2018-10-16

文在寅(ムン・ジェイン)大統領が、北韓の非核化に対する相応の措置として、国連の対北韓制裁の緩和というカードを取り出したもようです。
フランスを国賓として訪れている文大統領は現地時間の15日、パリでマクロン大統領と会談し、「国連制裁の緩和を通じて、北韓の非核化をさらに促進する必要がある」として、マクロン大統領にフランスの役割を呼びかけました。
フランスは、アメリカ、イギリス、ロシア、中国とともに国連安全保障理事会常任理事国です。
北韓との非核化交渉を進めているアメリカは、制裁維持の姿勢を崩さないでいますが、常任理事国が制裁緩和に前向きな姿勢を示せば、アメリカとしても外交的にプレッシャーを感じる可能性があります。
すでに中国とロシアは、北韓制裁の解除を前提とした北韓の非核化を主張しています。
青瓦台の高官は、「韓半島情勢が進展すれば、今後、国連による対北韓制裁の解除などで、常任理事国の役割が重要になる。南北や米朝首脳会談で示された北韓の非核化とそれにともなう国際社会の相応の措置という原則について、今回、フランスの支持を取り付けたことは意味がある」と話しています。
文大統領はフランスに続いて、常任理事国のイギリスに対する説得も準備しています。
青瓦台は18日と19日にベルギーのブリュッセルで開催されるASEM=アジア・ヨーロッパ会議に出席するメイ首相との会談日程を調整していて、来年の年明けには、文大統領のイギリス訪問も検討しています。
専門家は、「中国とロシアが対北韓制裁の解除を求めているなか、イギリスとフランスまで制裁の解除に反対しないという立場を公式に示すようになれば、成果と言えるだろう。アメリカを除く4か国を先に説得することは、アメリカが制裁解除を遅らせる状況を突破しようとする試みとみられる」と話しています。

[Photo : YONHAP News]

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