2回目の米朝首脳会談の開催地に決まったベトナムのファム・ビン・ミン外相が3日間の北韓訪問の日程を終えて、１4日、帰国の途につきました。
ミン外相の今回の訪問には、ベトナムの儀典担当の局長や報道官、北東アジア担当の局長らが同行したとされ、2回目の米朝首脳会談の警護や儀典だけでなく、北韓の金正恩（キム･ジョンウン）国務委員長のベトナムへの国賓訪問などを調整するための訪問だったとみられます。
北韓の朝鮮中央通信によりますと、ミン外相は13日、北韓の李洙墉（リ・スヨン）党副委員長、李容浩（リ・ヨンホ）外相らと相次いで会談しました。
ベトナムのメディアが14日、報じたところによりますと、ミン外相は会談で、ベトナムは北韓の要請があれば、国家建設や社会・経済の発展の経験を共有する準備ができていると伝えたということです。
これに対して、李外相は、「2020年は北韓とベトナムが外交関係を結んで70年となる節目の年」としたうえで、「両国関係がより一層発展するよう、互いに適切な措置を交わすことにした」と述べました。
朝鮮中央通信は、「両国が互いの関心事で意見が一致した」と報じ、2回目の米朝首脳会談を2週間後に控えて、北韓とベトナムの外交関係も回復していることをうかがわせました。

[Photo : YONHAP News]