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「韓半島平和に向けて協力継続を」 韓・スウェーデン首脳会談 

ニュース2019-06-15
「韓半島平和に向けて協力継続を」 韓・スウェーデン首脳会談 

スウェーデンを国賓訪問中の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、韓国時間で15日午後、首都のストックホルム近郊のサルトシェバーデンホテルでステファン・ロベーン首相と会談し、韓半島の平和に向けて協力を継続していくことで合意しました。
韓国の大統領府青瓦台によりますと、首脳会談では、今年で国交樹立60周年を迎えた両国関係の発展や韓半島をめぐる情勢などが話し合われたということです。
会談で、文大統領は、最近の韓半島情勢を説明し、今年初めにスウェーデン政府が韓半島特使を任命し、南北とアメリカの交渉担当者による会議を主催するなど、韓半島問題に積極的な役割を果たしたことに感謝の意を伝えました。
スウェーデンは1970年代から北韓に大使館を開設し、北韓に公館を置いていないアメリカに代わって、アメリカ人の領事問題などを北韓側と協議してきました。また今年1月には、2回目の米朝首脳会談を控え、スウェーデン外務省とストックホルム国際平和研究所(SIPRI)が南北米3か国の実務者による準備交渉を主催するなど、韓半島問題に積極的な役割を果たしてきました。
文大統領が、こうしたスウェーデン側の努力に触れて、「今後も韓半島の平和と安定に向けたスウェーデンの役割を期待する」と述べたのに対し、ロベーン首相は「韓半島の平和定着に向けた韓国政府の取り組みを積極的に支持する」と述べ、韓半島の平和定着に向けて両国が協力を継続していくことで一致しました。
また、両首脳は、両国が今年で国交樹立60周年を迎えたことに触れ、両国の友好関係が政治、経済、文化など様々な分野で発展してきたことを評価し、文大統領の今回の国賓訪問をきっかけに両国関係をさらに発展させていくことでも一致しました。
とりわけスウェーデンは、新規分野で創業するいわゆるスタートアップの大国として知られ、グローバルに活躍するスタートアップを数多く生み出しています。会談では、首都のストックホルムに「コリア・スタートアップセンター」を2020年までに開設し、両国のスタートアップ同士の交流や協力を強化していくことでも合意しました。
このほか、両国が互いに貿易や投資を拡大していくことや、第4次産業革命時代に合わせて中小企業やスタートアップ企業に対する協力の裾野を拡大することなどを取り決めた合わせて6件のMOU=了解覚書を締結しました。
一方、首脳会談直後の共同記者会見で、文大統領は非核化を巡る米朝間の交渉について質問を受けたのに対し、「米朝の首脳は依然として対話への意志をもっている」とした上で、「事前に実務交渉がしっかり行われれば、ハノイでの2回目の米朝首脳会談が物別れに終わることもなかったはずだ」と述べ、実務交渉の開催を促しました。

[Photo : YONHAP News]

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