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金委員長の金剛山視察に崔善姫第1外務次官が同行 対米メッセージか

ニュース2019-10-24
金委員長の金剛山視察に崔善姫第1外務次官が同行 対米メッセージか

北韓の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が金剛山(クムガンサン)にある韓国側の観光施設を撤去するよう指示した現地視察に、非核化交渉を率いる崔善姫(チェ・ソニ)第1外務次官が同行したことに注目が集まっています。
労働新聞や朝鮮中央通信などが23日、報じたところによりますと、金委員長は、高城(コソン)港や海剛山ホテルなどの金剛山観光地区を視察し、韓国が建設した観光施設を撤去するよう指示しましたが、この視察に同行した幹部のなかには崔第1外務次官の姿がありました。
これまで金委員長による国内の現地視察には姿を見せたことがなかった崔第1外務次官が金剛山の視察に同行したことをめぐって、北韓に対する制裁で金剛山観光を阻んでいるアメリカに対してメッセージを送っているのではないかとの見方が出ています。
北韓側は、去年9月の南北首脳会談で合意した金剛山観光事業の再開がいまだに行われていない原因がアメリカの主導する対北韓制裁にあると認識していて、制裁を緩和するようメッセージを送っていると見られます。
東国(トングク)大学北韓学科のキム・ヨンヒョン教授は「米朝実務者協議で成果が出れば部分的な制裁緩和がなされる可能性があるが、北韓がその制裁緩和の対象として金剛山観光を考えていることを示す遠回しの表現と見られる」と分析しています。

[Photo : YONHAP News]

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