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北韓 新型コロナにも最高人民会議の開催を強行

ニュース2020-04-06
北韓 新型コロナにも最高人民会議の開催を強行

北韓は、新型コロナウイルスの流入を防止するとして、1月下旬以来、国境を封鎖する措置を取っていますが、こうしたなかでも、国会にあたる最高人民会議の開催を強行するもようです。
北韓の労働党機関紙「労働新聞」が6日、報じたところによりますと、最高人民会議を今月10日に開催するということです。
最高人民会議は、全国の代議員680人あまりが集まる大規模な行事で、 故金日成(キム・イルソン)主席の誕生日に当たる北韓最大の祝日、「太陽節」を4月15日に控えて、新型コロナウイルスの流行という厳しい状況のなかでの内部の結束を図る狙いがあるとみられます。
しかし、北韓の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は出席しない可能性が高く、代議員の参加登録期間も通常2日だったものが1日に縮まり、会議の日程も最小限に抑えられるという見方が出ています。
最高人民会議は、憲法の修正や予算の議決、指導部の人事を決める機関で、新型コロナウイルスの感染拡大で厳しさを増す経済状況を切り抜ける経済関連法の制定などが行われる可能性が高いとみられます。
また、韓国やアメリカ向けのメッセージが発表されるかにも注目が集まっています。
北韓は先月30日、外務省の「対米交渉局長」という新たな肩書での談話を発表し、非核化をめぐる米朝交渉の再開に向けた布石を敷いたという見方が出ています。

[Photo : YONHAP News]

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