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北韓 「非武装地帯に軍隊を再進出させ、前線を要塞化する」

ニュース2020-06-16

北韓の金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長が「次の対敵行動の行使権を軍総参謀部に渡す」とする談話を発表してから3日が経った16日、北韓人民軍の総参謀部が、「非武装化された地帯に軍隊を再び進出させ、前線を要塞化する措置を検討している」と発表しました。 
朝鮮中央通信が16日、報じたところによりますと、北韓人民軍の総参謀部は、党中央委員会統一戦線部などから南北の合意によって非武装化された地帯に軍隊を再び進出させ、前線を要塞化するという意見を受けとり、検討しているということです。
「南北の合意によって非武装化された地帯」は、開城(ケソン)や金剛山(クムガンサン)一帯を指すという見方が出ています。
なかでも開城一帯は、2003年に開城工業団地の建設工事に着工する前まで、軍隊が配置されていました。
このほか、おととし9月19日の南北軍事合意にもとづいて行われたDMZ=非武装地帯の監視所の撤収措置も撤回し、軍事境界線付近の緊張を高める可能性もあるとされます。
また総参謀部は、「韓国に向けて大規模なビラ散布を行う」と予告しました。
そして「今後、実行に向けた軍事的行動計画を作成し、党中央軍事委員会の承認を得る」としました。

[Photo : YONHAP News]

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