北韓軍が、DMZ＝非武装地帯に設置された監視所に少数の兵士を配置していることについて、韓国政府は、これをもって北韓軍総参謀部が予告していた軍事行動の一環だと直ちに判断しないという立場を明らかにしました。
政府消息筋によりますと、北韓軍がこれまで使われていなかったDMZ一帯にある監視所数か所に、兵士とみられる軍人を相次いで配置しているということです。
ただ、少ない時は1人から2人、多い時で4人から5人の兵士が配置されていて、小隊規模以上の兵士が投入された監視所はまだないとして、北韓軍総参謀部が予告した軍事行動である可能性は低いとしています。
また、配置された兵士たちは、草木の除去や進入路の補修作業などを行っていて、監視所そのものの復旧作業を行う動きは見られていないということです。
ただ、北韓軍総参謀部は17日、DMZに軍を投入し、警戒レベルを「１号戦闘勤務体系」へ引き上げると発表しているため、その一環である可能性があるとして、今後も北韓軍の動向を注視していくとしています。

[Photo : YONHAP News]