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訪米の韓国高官が帰国 結果については沈黙

ニュース2020-06-22
訪米の韓国高官が帰国 結果については沈黙

韓半島の緊張が高まるなか、北韓との交渉を担当する韓米の高官協議に参加するためアメリカを訪れていた外交部の李度勲(イ・ドフン)韓半島平和交渉本部長が20日、帰国しましたが、協議の結果については発言を控えているため、その背景に関心が集まっています。
李本部長は今月17日から3日間の日程でワシントンを訪れました。
李本部長は出発前に、記者団がアメリカ訪問の目的や面談相手について質問しても一切答えなかったのに続いて、20日に仁川(インチョン)空港に帰国した際も、記者団の質問には何も答えませんでした。
政府は、李本部長の訪問日程や議題などすべてを非公開としています。
韓半島の緊張が高まっているなかで、北韓を刺激する可能性があると判断したためとみられます。
李本部長は、ワシントンでアメリカ側交渉相手のビーガン国務副長官と会談した際も、国務省の外で接触したとされます。
外交筋によりますと、ビーガン副長官とは、韓米間の懸案事項をはじめ、北韓との非核化交渉、南北関係などほぼすべてのテーマを長時間かけて幅広く取り上げたということです。
一部では、北韓に対する制裁緩和も議題に取り上げられたという見方が出ていますが、北韓問題に詳しい専門家は、「北韓の最近の行動は制裁解除を得るためのアメリカに対する圧力とは見なしがたい。制裁解除の交渉に出る時間もない。こうしたなかで、韓国政府が制裁解除の話を切り出した可能性は低い」と話しています。

[Photo : YONHAP News]

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