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韓国軍、北韓の交信内容を傍受か 韓国人射殺事件で

ニュース2020-09-30
韓国軍、北韓の交信内容を傍受か 韓国人射殺事件で

南北の軍事境界線付近の海上で韓国海洋水産部に所属する40代の公務員男性を北韓軍が射殺した事件当時、韓国軍は北韓軍の内部報告と上層部の指示内容についての無線交信を傍受していたとする見方が浮上しました。
聯合ニュースが国会の国防委員会と情報委員会の話を引用して報じたところによりますと、韓国軍は行方不明になっていた男性が西海の登山串付近で北韓の艦艇に発見された22日午後3時30分より前から、北韓軍の無線交信の内容を傍受していたということです。
当時韓国軍は、傍受した北韓軍の交信内容から、男性が北韓に亡命する意思を示した状況を具体的に確認していたということです。
北韓は韓国側に送った通知文で、男性が「80メートル離れた場所で『大韓民国の誰々』とごまかした」としていましたが、男性と北韓軍が非常に近い距離で会話したとみられるため、韓国軍は、北韓の通知文は事実ではないと判断しています。
また、傍受した内容によりますと、北韓軍は、男性を救助するかについて現場で話し合っていたため、韓国軍は、無線を傍受していることを相手側に知らせて男性を救出するよりは、様子をみることにしたということです。
傍受内容によりますと、午後9時ごろから状況が急変し、北韓軍の上層部から射殺指示が下され、北韓軍の大尉級の艇長がその指示を再度確認してから、午後9時40分ごろに射殺したと上層部に報告していました。
韓国軍は、男性が射殺されたことを22日午後10時30分ごろに大統領府青瓦台に報告しましたが、文在寅(ムン・ジェイン)大統領に対面報告を行ったのは翌日の23日午前8時30分ごろでした。
これについて野党は、男性が置かれた一触即発の危機的状況をリアルタイムで把握していたにも関わらず、何も措置も取らなかったのは適切ではないとし、国民が射殺された状況を文大統領に翌日報告したのも問題だと批判しています。

[Photo : YONHAP News]

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