北韓が労働党創建75周年の今月10日、２年ぶりに閲兵式を行うと予想されているなか、韓国国防部は閲兵式に戦略兵器が披露される可能性があると明らかにしました。
徐旭（ソ・ウク）国防部長官は７日、国会で開かれた国政監査の答弁で、北韓が今回の閲兵式でICBM=大陸間弾道ミサイルやSLBM＝潜水艦発射弾道ミサイルなどの戦略兵器を披露する可能性があると述べました。
先月、アメリカの北韓分析サイト「38ノース」が公開した衛星写真には、金日成（キム・イルソン）広場に見立てた場所に数千人規模の兵力を集結させ、数百台の移動設備が隊列を組む様子がとらえられていました。
北韓が閲兵式を行うのは、2018年９月９日の政権樹立記念日以来で、2年ぶりとなります。
当時、北韓は10日後に予定されていた南北首脳会談を意識してか、閲兵式で戦略兵器を公開しませんでした。
国防部の予想通り、今回の閲兵式で戦略兵器が登場する場合、北韓の対外メッセージに注目が集まるものとみられます。
一方、ことし初めに金正恩（キム・ジョンウン）国務委員長が発言したように新たな戦略兵器が登場した場合、これがアメリカの大統領選挙以降の交渉カードとして使われる可能性が高く、試験発射などの挑発を行う可能性もゼロではないとする見方も出ています。

[Photo : YONHAP News]