日本政府が、北韓による日本人拉致問題の解決を国際社会に訴えていることについて、北韓は、すでに解決済みの問題だと主張しました。 
北韓の朝鮮中央通信は23日、日本政府が、北韓による日本人拉致問題の解決を国際社会に訴えていることについて、「改めて強調するが、日本が騒いでいる拉致問題はすでに解決済みの問題である」として、日本政府が繰り返し拉致問題を取り上げ、国際社会との連帯を騒ぎ立てるのは、政治的な目的を達成させるためのものであると非難しました。
そして、「日本は、世界最大の戦犯国で拉致犯罪国だ。拉致問題の被害者はむしろ我々である」として、国際的に議論して解決しなくてはならない政治問題は、 日本による植民地時代の元徴用工問題や慰安婦問題など、日本の過去の清算であると述べました。
日本政府は、北韓による拉致被害者として17人を認定しており、このうち、日本に帰国した5人を除く12人について、北韓が納得のいく説明をしていないとする一方、北韓は、12人のうち8人は、すでに死亡しており、4人は北韓に来たことがないとして、すでに拉致問題は解決していると主張しています。

[Photo : YONHAP News]