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北韓宣伝メディア 初めてバイデン氏の当選に言及

ニュース2021-01-25
北韓宣伝メディア 初めてバイデン氏の当選に言及

北韓の海外向け宣伝メディアがアメリカのバイデン大統領について初めて言及し、注目を集めています。 
北韓の海外向け宣伝メディア「朝鮮の今日」は23日、韓国のメディアの報道を引用して、アメリア連邦議会占拠事件を伝え、「アメリカ議会はこの日、バイデン氏を当選者と宣言できず、翌日になって当選者として確定した」として、バイデン大統領の名前に初めて言及しました。
金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は先の労働党の党大会で、「誰が就任するのであれ」として、アメリカの政権交代が行われたことに遠回しに触れましたが、詳しいことには言及していません。
今回の北韓の報道も、アメリカの新たな政権に対する北韓の立場を表明したものではなく、混乱するアメリカの状況とは対照的だとして北韓の状況をとりあげ、党大会などで内部の結束が固まったことを誇示するための引き合いに出したものとみられています。
一方で、北韓の国営メディア朝鮮中央通信や労働党機関紙の労働新聞などはバイデン政権の発足について伝えていません。
北韓はトランプ氏が当選した2016年11月のアメリカの大統領選挙の際には、翌日に論評を出し、アメリカの新政権に対する反応を示し、また2008年と2012年には当時のオバマ氏の当選と再選を報じています。
いずれも、前の政権への非難や次の政権への期待感などが示されました。
バイデン政権の発足について北韓が反応を示さないことについて、一部では、北韓がバイデン政権の対北韓政策が完全に整うまで、論評や公式な立場の表明をせず、見守るだろうという見方が出ています。

2020年4月22日修正

[Photo : YONHAP News]

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